いよいよ始まる。けど、実感ゼロ。
いよいよ育休スタートの前日。
長かったようで、あっという間だった。
会社のロッカーを整理して、パソコンをシャットダウンして──
「じゃあ、1年間よろしくお願いします!」って自分で言いながら、
なんだか“留学行く前の学生”みたいな気分だった。
家に帰ると、妻が笑って言った。
「ほんとに明日から育休なんだね〜」
うん、たしかに。
言葉では分かってるんだけど、気持ちがまだ追いついてなかった。
1年間、仕事をしないって…どんな感じなんだろう?
責任感とか、やるべきこととか、そういう“社会人モード”がまだ抜けてなかった。
でも、その夜。
小さなベビーベッドに寝ている赤ちゃんを見てたら、
ふと、現実がじわじわと押し寄せてきた。
「この小さな命と、これから1年間ずっと一緒にいるんだ。」
うわ、すげぇこと始まるじゃん。
仕事の引き継ぎよりも、なんかこっちのほうが何倍も緊張する。
妻はというと、もう母親としてのリズムがすっかり出来上がってる。
オムツ替えの手さばきも神業級。
その横で俺は、「ミルクの温度ってこれで合ってる?」って毎回聞いてる始末。
この時点で、すでに差を感じていた(笑)
でも、不思議と不安よりワクワクの方が大きかった。
「よし、俺も父親として1年間、ちゃんとやってみよう。」
そう思いながら、眠りについた──のも束の間。
次の瞬間、
夜中の2時、赤ちゃんの「ふぇぇぇぇぇ!!」で目が覚めた。
…いや、正確に言うと、妻が起きて、俺は“起こされた”。
「ほら、パパ、出番だよ」って。
初日から、リアルすぎる育休生活が始まった。
次回予告 第6話 「夜泣きに完敗。ミルクと寝不足の攻防戦」
”夜は起きられないパパ”の現実が、ここから始まる。

コメント